借金に関してのトラブルが発生した場合には、最悪の場合個人再生や自己破産などをすることによって、一部あるいは全部が免責されることがあります。特に、個人再生の場合には、全ての借金の免責をすることはできませんが、その代わりに、財産の差し押さえなどのペナルティーを受けることがなく、比較的負担が少ないので、利用価値が高いと言えます。最近では、大学生を中心に利用者が多い奨学金に関してのトラブルが増加しています。大学を卒業すると同時に返済がスタートしますが、近年の経済状態の悪化によって、就職が困難な場合や、就職できたとしても収入に余裕がなく、返済に追いつけない場合が増加しています。奨学金も立派な負債となりますので、返済が滞ることになると、当然催促が来ますし、それでも支払いに応じられない場合には、給与や財産の差し押さえなどのペナルティーが発生することになってしまいます。ですから、万が一、奨学金を支払うことができなくなってしまった場合には、個人再生をするなどして、返済額を減額してもらうなどの対応をすることが懸命な場合があります。しかし、ここで注意したいのは、奨学金には保証人が必ずついていますから、その保証人に負担が課せられることになります。個人再生などして、負債が免責された場合には、それによって免責された金額を、保証人に一括請求されることになってしまいます。ですから、奨学金に対しての個人再生という選択肢が、保証人の負担を増加させ、その後の人間関係にも影響を与えかねない、ということは承知しておくべきです。

個人再生するとどうなる？※その後について